バイカー春秋

日々更新

そんな料理のようなヤツ?

1977年にアルバム「地獄のロック・ライダー(Bat Out of Hell)」ヒットさせたミートローフが74歳で逝去されたとのこと。彼の名を聞いて、1990年代始めにハーレーダビッドソンジャパン(HDJ)立ち上げのPRに関わっていた頃を思い出しました。ある日ハーレー好きのミートローフサイドから次回訪日の際、港区芝のショールームに寄りたいとのオファーが。HDJ担当者から「そんな料理のメニューみたいなヤツいるの? 有名なの? 知ってる?」との電話を受けました。……その後実際にやってきた彼は、地獄のロック・ライダー的イメージうらはら、とても紳士だったそうです。合掌 &ピース。 (2022年1月22日)

キャップエースは旅の友

テント泊のツーリングで、夕食の買い物時に探すのは「月桂冠 上撰キャップエース」。一合入りガラス瓶で、プラスチックキャップがそのままおちょこになるグッドデザイン! 1970年の大阪万博で大ヒットしてからもう50年以上、主にアウトドアで旅の友としてで愛されている傑作です。上撰ながらややワイルドな喉越しも、テントでお一人様の宵には、ストンと腑に落ちます。 (2022年1月21日)

国宝ライダー

昨年(2021年)10月に逝去された十代目柳家小三治さんのバイク好きはベテランライダーの知るところ。1980年代のバイクブーム渦中に41歳で突如バイクに乗り始めてから十年間のビター&スィートなバイクライフは、重版なった『バ・イ・ク』(講談社文庫)にまとめられており、『バイカー春秋』最新刊(創刊2号)のブックレビュー「晴走雨読」にて近藤芳則さんが取り上げています。その文末は、こう締めくくられています。「たぶん、(彼は)オートバイをテーマとした著作を持つ初の人間国宝である」。 (2022年1月19日)

コンガのような南米ざくら

オートバイで走っていて断然楽しいのは沖縄です。視線を移すたび「ああいま沖縄を走っているんだ」と思えます。郊外の風景が似てきてしまった日本において、これは貴重です。例えばこの街路樹。那覇市国場で見かけました。しれっと並んでいますが、コンガのようなボリュームがキュートです。秋にはピンクの花が咲き、原産地にちなみ「南米ざくら」とも呼ばれる「トックリキワタ」だそうです。自分(編集長たき)には既視感と同時に少々の違和感もおぼえる、沖縄らしい景色です。 (2022年1月17日)

パリのGSR600

国内ではそうでもないのに、海外だと妙にカッコよく見えるモデルってありますよね。自分(編集長たき)にとって、SUZUKI GSR600がそうでした。600は輸出専用モデルで、国内にはGSR400が出回っていましたが、そちらを見かけてもスルーしていました。ところがパリで路駐されている600を見て、ちょっと惚れました。マフラー、テールランプ、マフラーと楕円3連になっているリアエンドの処理とか、ウインカーの置き方とか大いにそそられ、欲しくなりました。その魔法は、日本に戻るとなぜか解けてしまうのですが。 (2022年1月16日)

駅前餃子

北海道ツーリング中に宗谷本線の名寄駅に立ち寄り、駅前の「三星食堂」でいただいた餃子定食です。大陸風のおおらかな餃子で美味でした。店頭では清々しい青地の暖簾が風を受け、その中央には三つ星紋が赤く染め抜かれています。でも決してビブグルマンではなく、森繁久弥、伴淳三郎、フランキー堺が出てきそうな、ちょっと昭和な名店です。 (2022年1月14日)

1967年のマン島TT

「バイカー春秋」創刊号の〝俺様の名盤さ!〟で紹介した二枚組レコードアルバム『サウンド ストーリーズ アイル オブ マンTT 1967』に入っていたライナーノーツです。左は125ccクラスで優勝したヤマハのフィル リード、右は500ccクラスでラップ4までトップだったMVアグスタのジャコモ アゴスティーニ。針をゆっくりとおろし、リビングのオーディオシステムで250cc6気筒の咆哮や125cc 2st V4の雄叫びに思いを馳せる、とはなんと優雅。五十数年前、レコードはレースを伝えるメディアのひとつでした。 (2022年1月13日)

朱富士

富士スピードウェイの脇から明神峠を越え山中湖に至る県道が好きで、よくバイクで出かけます。たいていそこから富士山麓をまわるのですが、写真の御山神輿見たさに途中の北口本宮冨士浅間神社に立ち寄ることも。朱塗りの大きなものには独特の愛嬌がありますね。唐津くんちの五番曳山、魚屋町「鯛」を思い出します。 (2022年1月12日)

桃太郎オールスターズ

中国自動車道で立ち寄ったSAにこれがあると「ああ岡山に入ったなあ」と実感します。上から桃太郎、犬、サル、キジ、オニと敵味方なく一堂に会したきびだんごです。製造元の山方永寿堂は岡山で昭和21年の創業以来、きびだんごのみを作り続けているそうです。 (2022年1月11日)

ごしんめ、現美風

熊野三山のひとつ、那智の滝で有名な熊野那智大社にバイクで参拝するには、お土産者や駐車場のならびを直進して、社務所まで登るのがおススメ。社務所脇に神社管轄の有料駐車場があり、そこが御本殿至近だからです。駐車場から参道に入ってすぐ、右手にあるのが写真の木彫神馬が収まる神馬舎です。ちょっと現代美術風。愛嬌もありますね。十和田市現美とかにあっても合いそうです。 (2022年1月10日)

GSX-R750R RC30 OW-01、そして

1986年に国内500台限定で販売された乾式クラッチ、105万円のSUZUKI GSX‐R750R。1987年に国内1000台限定で販売されたチタンコンロッド、148万円のHONDA RC30(VFR750R)。そして1989年に国内500台限定で販売されたジェネシスユニット、200万円のYAMAHA OW-01(FZR750R)。そのいずれもの発売を二輪誌編集部員として見守った自分(編集長たき)も、2015年に写真のHONDA RC213V-S(世界限定300台 2190万円)を目の当たりにして、驚きました。GSX‐R750R、RC30、OW-01のいずれもがスズカ8耐のヒーローマシン直系だったのに対し、RC213V-SはMotoGP直系だったからです。それにしてもこのスイングアームは本気ですね。HONDAはスゴイな、と以来6年以上思い続けています。 (2022年1月9日)

カリフォリニア

1970年代初頭に、MOTO GUZZI カルフォルニアをバイク誌のグラビアで見たときは、よく理解できませんでした。「H-Dのパチ(もの)?」とほぼ決めつけました。その後1989年冬のミラノショー開催にあわせ、MOTO GUZZI本社を訪ね1000GTを借り、ミラノからフィレンツェまでツーリング取材をしてMOTO GUZZI 好きに。さらに5年ほど前、写真のCalifornia 1400 Customに試乗して「ああ、カリフォルニアもいいなァ」と。まあつまり端的に「老いた」わけですねぇ。 (2022年1月8日)

雪や昏々

南岸低気圧が東へ進み、昨日(1月6日)は関東南部が雪に。編集部のある逗子でも積もり、散歩がてら逗子海岸まで出てみました。湾内は静水のように波が無く、けあらし(蒸気霧)がもうもう立ちこめ、海はまるで巨大な温泉湖のようです。……雪に無防備でバイクで雪中を行くなど思いもしませんが、古くはエレファントラリーがあったし、今は宗谷岬で年越しがメジャーですね。戻ってからYouTubeで「2022 宗谷岬 バイク」で検索すると2021-2022年越しの模様が続々upされていました。……お疲れッス! (2022年1月7日)

ツーリング天国

日本育ち、フェニックス(米 アリゾナ州)在住でバイク好きの友人に、ツーリングとかしてるの? と何気なく聞いたときのこと。地元のバイク好きと2台で走り「そういうものか」と思ったと教えてくれました。だいたい一辺60マイル(約100㎞)程度の四角を描くように走り、それぞれのコーナー付近で休憩。給油したり、何か飲んだり、ナッツを食べたりして、250マイル(400㎞)を走り「今日は楽しかったね、また走ろうね」と別れたそうです。その話を聞いたとき驚きましたが、実際にかの地を走れば「そうかも……」と思えてきます。ちょっと走れば風土や景色が目まぐるしく変わり、コンビニや飲食店や温泉は無数にあり、ルートは選び放題、それに加えて刻々四季が移ろう日本はツーリング天国だと、改めて思いました。『イージー★ライダー』を観た頃は、アメリカこそツーリング天国だと思いこんでいましたが……。 (2022年1月6日)

小樽にて

6年前の6月に小樽市総合博物館の自動車収蔵棟を見学しました。ボンネットバスやオート三輪の傍らに二輪車も。市営の博物館で二輪車をコレクションしているのは、たいへん貴重です。 (2022年1月5日)

伯方島若宮バス停

しまなみ海道は、瀬戸内海の島々を徒歩や自転車、125cc以下のバイクでアイランドホッピングできる全長70kmの世界的人気ルート。その中の伯方(はかた)島に、この若宮バス停はあります。阿部高嗣 (あべ こうじ)さんが2011年に上梓された写真集「しまなみライフ―船長が撮るふるさとの子どもたち」で有名になったバス停です。バス停の向こうに島々が連なり、その間を船が行きます。サイクリング推奨ルートを表す手前の青白のラインも凜々しく、舞台のようですね。 (2022年1月4日)

豆単ではなくマメタン

44年前の1月に発売されたスズキ マメタンOR50です。浜松市南区にあるスズキ歴史館に展示されていました。当時16歳だった自分の第一印象は「なんだかチャラいな」。でも乗ってみたら、RG50のそれをディチューンしたエンジンはかなりピーキーで、後輪寄りのライディングポジションでもあり、2速はおろか3速へのシフトアップでも軽く前輪が浮きました。改めてみればデザインは超ポップで、SUZUKIらしさ全開です。旺文社刊 赤尾好夫篇 英語基本単語熟語集(2色刷)でメジャーだった豆単、そのままのネーミングも高校生にはウケました。そじて何よりプルバックハンドルのチョッパースタイルを、日本の路上に解き放った記念すべきモデルです。それまでは取締の対象でしたから。ああ、この初期型のマメタン、ちょっと欲しいです。 (2022年1月3日)

思い出のマーニ

20年前の9月、当時76歳だったアルチューロ・マーニさんをミラノ郊外のファクトリーに訪ねた際はこんなバイクをつくっていました。スズキのGSX-R用の油冷エンジンを積んだ、Sport 1200です。世紀の名車、MV AGUSTA 750Sを模したマフラーが艶めかしい曲線を描く、迫力ある1台でした。日本のMVアグスタ好きの為に仕立てたら、北米を始めとする世界中の愛好家の耳目を集めバックオーダーを抱えている、とのこと。「日本は凄い国だね。1967年にGP参戦で鈴鹿に行った時はまだのんびりしていた。鈴鹿から東京まで夜汽車だった。それが30年振りに’97年に行ったら。まるで違う国だったよ」マーニさんが運転する外装も内装も黒のフィアット ウーノでランチに向かう途中、助手席で聞いた話です。「ずっとマーニ・グッチをつくっていたのは、完璧なイタリアンモトの製作が目的だったから。このスズキエンジンは4シリンダーでデザインもいい。残念ながら、このレベルの4シリンダーエンジンは、イタリアンメイドでは見当たらないからね」現在のイタリアンモト復興を目にするたび、そのときのマーニさんの寂しそうな横顔、口をへの字にした笑顔を思い出します。そう言いながらも、ブレーキは最小限の運転は、結構アグレッシブでしたが。 (2022年1月2日)

寅 トラ 鯱

あけましておめでとうございます。寅年の幕開け。さかなへんに「虎」で「鯱(しゃち)」です。写真は1995年から8年間、名古屋港を約40分かけ巡る遊覧船として就航していたニュー金鯱号です。ちょっとヤン車テイストもあり、インパトMax! 2003年に退役し島巡りの遊覧船となるべく、韓国南西部の羅老島に渡りました。その際、三日をかけて自力航行していったとのこと。対馬海峡ですれ違ったら、ビックリしますよね。 (2022年1月1日)

こころのこり2021ver.

今年の心残りは、北海道ミーティングに参加しなかったこと。昨年は道北を走ったので今年は道東を走ろう、その締めに北海道ミーティングに参加しよう、とこれは念願だったのですが……。写真は去年の夏に新日本海フェリーの船尾から撮りました。新潟港から乗り込み、船速マックスの船尾で深呼吸すると、旅のスイッチが入ります。来年こそ! (2021年12月30日)

「寄っちゃったのね」

寒さが増すと北海道旭川の「熊ッ子ラーメン」が恋しくなります。市内大雪通り(たいせつどおり)7丁目の本店でいただきました。熊ッ子ラーメン(1000円)は「北海道特産のバターコーン、わかめ等9種類の具がタップリ入った近代風ラーメンの代表」とあります。五輪近代五種は射撃、フェンシング、水泳、馬術、ランニングですが、熊ッ子ラーメンの近代九種はバターコーン、わかめ、叉焼、メンマ、紅生姜、白菜、ウズラの卵、ネギ、バターです。その日はふたりで入り、ふたりとも「熊ッ子ラーメン」をたのみました。やがてテーブルにやってきて、ラーメンどんぶり二つを置いたおばさんは「アレ?……ちょっと借りますね」とレンゲを手にすると、片方のどんぶりにニ個並んでいたウズラの卵のひとつをすくい、もう一方の丼に。「寄っちゃったのね……」という謎のつぶやきを残し、厨房へと去りました。「寄っちゃったのね」というフレーズが、妙に記憶に残った一杯です。 (2021年12月27日)

しばれっから

食事を終えて店を出たら雨が雪に変わっていました。歩き出せば吹雪いています。「しばれっから」となぜか道産子なまり。「さすけね」と東北なまりも。ひとり北国会話で、ホテルに帰ります。 (2021年12月26日)

ぬくとい西伊豆、いか様丼

冬の晴れた伊豆、特に風おだやかでポカポカと温かい西伊豆はツーリング先として申し分ありません。東伊豆では「あったたかい」ですが、西伊豆では「ぬくとい」になります。昼は伊豆漁協仁科支所沖あがり食堂の〝いか様(さま)丼〟がいいですね。スルメイカの刺身とと漬けが載っています(写真)。悩ましいのはメニューに〝いかカレー(900円)〟と〝さざえカレー(900円)〟があることで、明け方の寒風の中走ってきた身を激しく誘惑します。でもいつも虚勢を張り(?)〝いか様丼〟とオーダーしてしまいます……。まだまだ修行が足りません。(2012年12月25日)

あと7日

『バイカー春秋』創刊2号 秋冬号2~3ページで告知したHONDA CB90JX オーナーリポーター1名募集。お陰様でご応募多数いただいています。ありがとうございます。ご応募締め切りまで、あと7日となりました。メールでご応募いただけます。お急ぎください。 (2021年12月24日)

「A点からB点へ、いかに走るか」

自分(編集長 たき)の担当で、初めて片岡義男さんに原稿をいただいたのはいつだったか、とふと思いました。グラビアページゆえ原稿にあわせ、冬の箱根へYAMAHA SR500に乗って撮影に行ったことは覚えています。晴れていて物凄く寒く、峠の上の路面はカチカチには凍っていました……。手元の雑誌ストックをあたり、見つけたのが写真のページです。徳間書店から出ていた『モトラード』というオートバイ雑誌、87年4月号でした。タイトルは「A点からB点へ、いかに走るか」。このショートストーリーに激しく感化され、その後ノートン コマンド 750を手に入れたことも思い出しました。『バイカー春秋』秋冬号 名著再録では片岡小説の金字塔「ときには星の下で眠る」を抜粋掲載しています。皆さんも是非いろいろ思い出してみてください。 (2021年12月17日)

「あらえっさっさー」

中国自動車道の勝央(しょうおう)JCTと津山ICの間にある勝央サービスエリアに寄ったら、この天板のテーブルが。松江を拠点に山陰名物としてアクティブに売り出し中のどじょう掬(すく)いまんじゅうですね。映え狙い、にしてもハイインパクトに過ぎる気がします。自分の器不足(うつわぶそく)ゆえか受け入れられません。天気も良かったし本当は座ってゆっくり珈琲でも飲みたかったのですが、早々にSAを後にしました。 (2021年12月16日)

SUZUKIに乗ったマイク ザ バイク

発売中の『バイカー春秋』の第一特集「人生を変えたツーリング」にて、レース メカニックとしてヨシムラ(SUZUKI)、RSC(現 HRC)を経てBITO R&Dを立ち上げた美藤定さんにご登場願っています。写真は1979年6月に英マロリーパークで開催されたポスト TT レースでのショット。マイクザバイクこと、マイク ヘイルウッドと、彼が乗ったSUZUKI GS1000Rを担当した美藤さんです。その前年ドゥカティでマン島TTレースに復帰し、いきなり優勝したことは有名ですが、その後SUZUKI GS1000Rでマロリーパークを走ったことは知りませんでした。とてもいいカットなので掲載したいと思ったのですが、事実関係の裏取りが難航。事実確認の決め手となったのは、YouTubeでした。検索の末、Classic Motorcycle Racing footage: 1979 Post TT Mallory Park featuring Mike Hailwoodという2分足らずの動画に行き当たり、よく見れば一瞬、美藤さんが映っています! 『バイカー春秋』秋冬号8ページからの特集内、「ZⅡのスプロケットとヨシムラと」にその詳細が。わくわくするエピソード満載です。是非御一読ください。 (2021年12月14日)

陽光似合うBMW R75/6

昨日(12/11)RHC ロンハーマンみなとみらい店に行ったら、BMW R75/6がディスプレイされていました。いいなあ、と後ろに回ったらカリフォルニアナンバー。まあ、ロンハーマンだから当然ですが……。1973年デビューのこのモデル、上にR90という完全無欠モデルがあったので、のびのび育つ次男坊的風貌。それがCALルックにマッチしたよう。HONDA CB450の後期モデルのようなサイドメッキのスリムタンクもいいかんじ。カエルになる寸前のオタマジャクシの尻尾のようなキックアームも付いていて、そこはいかにも独車的です。こんな陽光似合うBMWもあったのだと、これは思わぬ発見でした。 (2021年12月13日)

オートバイと過ごす夜長はいかがでしょう?

1980年に19歳となった自分(編集長 たき)は、'70年代の終わりから沸点に向かうバイクブームの渦中にいました。ブームには様々な理由が後付けされますが、角川文庫、赤背表紙の片岡義男作品の連作は、かなり大きな役割を果たしていました。全部で100冊もないだろう、小さな書店の文庫本棚にも当時は、くっきりと赤い背表紙が必ず何冊かありました。ツーリング先でたまたま入った書店で新刊を見つけ、その晩テントのなかヘッドランプで読了、ということもありました。『バイカー春秋』秋冬号では、名著『ときには星の下で眠る』のなかから6,7,8,9の4章を再録させていただきました。この名著でもう一度、オートバイと過ごす夜長はいかがでしょう? (2021年12月10日)

京都のハイブリッド

京都で釘抜地蔵(石像寺)に寄った後、千本通をぶらぶら歩いていたら、このクラシックな荷車が。空気入りゴムタイヤで車軸より下に荷室床板があるのがリヤカー、総木造で車軸上に荷室床板があるのが大八車といわれていますが、これはシャシー構造は大八車、タイヤはリヤカーのハイブリッドモデル。それにしても一本棒の引き手といい、かなりのロングシャーシといい、見事な佇まい。丸めてポンと置かれた前掛けも味わいです。わずか十年前、乾隆(けんりゅう)小学校そばの上千本商店街アーケードで撮ったカットでした。車輪付案件に目がない自分には、かなりグッとくるものがありました。 (2021年12月9日)

土佐黒潮定食、南仏風。

ソロツーリングの夕食、最近はホテルに夕食付プランがありお手軽だったら利用しています。一日走りまわった後にひと風呂浴びると出かけるのが面倒。雨でも降ったら、なおさらです。写真は高知県のさるホテルの夕食プラン、土佐黒潮定食。このホテル、結婚式場に重きを置き、エントランスも部屋も南仏風。ところが指定レストランは別棟で、フロア中央に川が流れるほどに和風でした。さすが高知だけあり、カツオは絶品でしたが何か腑に落ちません。その腑に落ちないところが、たぶん旅情なのだとひとり自分と話しました。 (2021年12月8日)

温かいか、冷たいか?

蕎麦屋に行けば黙っていても新そばが出てくるようになりました。バイカーにとってこの時期『温かいソバか、冷たい蕎麦か』問題は、かなり深刻です。ズ、ズズッというのど越し、鼻抜けを楽しむなら断然『冷たい』ですが、いかんせん凍えた体は『温かくして!』と叫びます。毎回注文ギリギリまで『冷たい』派と『温かい』派が、内なる闘いを繰り広げることに。師走ともなるとだいたい『温かい』派の勝利に終わるのですがこの闘い、かなり遺恨を残します。まわりからズ、ズズッと聞こえてくると「やはり冷たい蕎麦にすべきだったか……」と無念です。写真は滋賀県の国道8号線沿いにある、奥びわ湖水の駅で昼にいただいた〝焼き鯖寿しとソバ定食〟です。ソバは『温かい』一択でした。凍えた身には優しい『温かい』の無投票当選に、心底ほっとしました。 (2021年12月7日)

スプリット シングルをご存知でしょうか?

ふたつのシリンダーがひとつの燃焼室を共有する2ストロークエンジン〝スプリット シングル(split single)〟をご存知でしょうか? はじめてその実車を目にしたのは、アウディ本社のある、ドイツ インゴルシュタットのアウディ フォーラムでのこと。当時アウディ マガジン日本版の編集長をしていて、世界編集長会議出席のため独本社に滞在中、展示されていた1939 DKW US250を見ました。2ストローク250cc 並列2気筒4ピストン過給エンジンで最高出力40PSを発揮したロードレーサーです。1939年、つまり昭和14年製ということにまず驚かされました。タンクのフォルムもカラーリングも実にいいですね。 (2021年12月6日)

サベージが欲しい。

スズキLS650サベージが発売となった1986年に自分は25歳で、オートバイ雑誌の編集者でした。当時カワサキのZⅡが愛車で、アメリカンはあまり好みでは無かったのですが、試乗したらとても良かった。OHC4バルブの空冷直立652cc単気筒エンジンはスムーズで鼓動感もあり、低回転域から徐々に回転を上げていく様にはうっとりしました。それから27年後のある日、米LA郊外、ウエストミンスターのガーデングローブ ブルバードをクルマで走っていて、サベージの新車を見かけたのです。サウスランド サイクル センターというSUZUKIディーラーでした。ハンドルに付けられた黄色いタグには$5399とあります。心底欲しいな、と思いました。SUZUKI Savage LS650 は、SUZUKI Boulevard S40の名で、2019年まで北米で販売されていたようです。最後はブラックエンジンとなりましたが、自分的には写真の2012-2014モデルがいいなぁ。再販願います! (2021年12月5日)

トヨタ鞍ケ池記念館にて。

トヨタ鞍ケ池記念館は愛知県豊田市池田町にあります。昭和 8 (1933)年、トヨタ自動車創業者、豊田喜一郎が名古屋市郊外に建てた住居を移築修復した施設です。その別棟ガレージにはトヨタ オリジンが収まっており、その傍らに写真のバイクがありました。1954年につくられたトヨモーターT-9型です。2ストローク水平単気筒90ccエンジンを搭載。トヨタ自販の販売網を通じて全国販売され、ピーク時は月産6,000台を誇ったのだそうです。 (2021年12月3日)

NM4でオロロンラインへ。

ホンダNM4は、ここ10年ほどで、最も印象に残ったニューモデルのひとつ。7年前の4月に試乗した瞬間「アガリのバイクにいいかも?」とうれしくなりました。ホンダの青山本社で試乗車を借り、芝公園から首都高にのり混雑した1号羽田線を下りながら、気分はひとり日本海オロロンラインを走っていました。残念ながら生産終了車リスト入りしてしまいましたが時々ツーリング先で見かけると、ちょっとオーナーがうらやましく思えます。どちらかといえば、あまり高い評価を受けませんでしたが、革新的で孤高の名車(孤高過ぎ?)だと思います。 (21年12月2日)

1959 HONDA RC142

『バイカー春秋』に全国に点在する二輪博物館を巡り、紹介する〝全国Motoミュージアム探訪記〟という連載があり、発売中の秋冬号においては浅間記念館にうかがいました。その際展示されていた1957年開催の第二回浅間火山レースで優勝したメグロRZを見て、思い出したのが写真のホンダRC142です。こちらはホンダがマン島T.T.レースに初めて挑戦したマシンで、WGP参戦50周年にあたり復元させたもの。写真は2019年の東京モーターショーで撮りました。黎明期ならではの荒々しさをメグロRZもホンダRC142も携えていて、いいですね。どちらにも下剋上うかがう荒武者的風貌があります。Honda Collection Hallも〝全国Motoミュージアム探訪記〟で訪ねたいホットスポット。まさにそこは宝の山です。 (2021年12月1日)

百目だ!

視線を感じ横を向けば、水木しげる先生でおなじみの百目(ひゃくめ)! いや違います。ウリハダカエデ(瓜膚楓)の木でした、八ヶ岳のふもと、茅野市の林で見かけました。それにしても色合いといい、木膚のめくれ具合といい、意表をつかれます。秋の静寂のなか、不気味オーラがムンムンです。 (2021年11月28日)

♨のお供に

温泉ツーリングが心地良い季節になってきました。『バイカー春秋』では、投稿投句を掲載させていただいた方々に、写真のオリジナルタオルを贈呈しています。入浴時、ツーリング仲間にジマンしていただければ幸甚です! (2021年11月27日)

さぶいですねと呟いても一人

『バイカー春秋』秋冬号、お陰様で好評です。〝ナナハンでさぶいですねと呟いても一人〟は埼玉県所沢市の江口章一さんの投句です。石井いさみ先生の『750ライダー』ですね。晩秋から初冬に舞う落ち葉を見かけると、ライダーは皆、早川光と化すようです。ピットインに急ぎたくなります。枯葉の道、特に雨上がりは滑るので気をつけましょう。 (2021年11月25日)

W1 TOURING

『バイカー春秋』秋冬号、お陰様で好評です。オートバイにまつわる音源を取り上げる連載「俺様の名盤さ!」では佐野晴夫さんが〝W1 TOURING〟を取り上げています。この名盤、監修は片岡義男さんで、ジャケ写は大谷勲さん。同号の名著再録に収録させていただいた「ときには星の下で眠る」角川文庫版でも、大谷勲さんはスチール写真を担当されてていました。詳細は秋冬号、P52~53に。このジャケ写、本当にいいですね。 (2021年11月24日)

秋冬号、出来ました!

『バイカー春秋』 秋冬号、出来ました! 予約購入いただきました皆様に感謝致します。表紙には、BIITO R&D率いる美藤定(じょう)さんが、45年前の北米ツーリング中にカナディアンロッキーをバックに撮った1枚をお借りしました。この後ロサンゼルスで美藤青年には思わぬ出会いが待っています。詳しくは、第一特集の〝人生を変えたツーリング〟を御一読ください。送料、税込 850円で、ホームページからのみ購入できます。絶賛発売中です。 (2021年11月15日)

蛸とバルブスプリング


『バイカー春秋』で連載中のバイ句庵、実はだいぶ以前にサイクルワールド日本版でも連載していました。連載といっても、投稿が基本。写真は、CYCLE WORLD時代に大賞投句者のみに贈られた湯呑み茶碗。俳画のモチーフは〝蛸とバルブスプリング〟です。『バイカー春秋』では、掲載なった方にもれなくオリジナルタオルを贈呈することに。その図案は10月13日より順次発送予定の『バイカー春秋』秋冬号でご確認いただけます。シブイです! (2021年11月11日)

横内さんの写真を見て

『バイカー春秋』次号、秋冬号には今里峰子さんと掘ひろ子さんが、スズキの顔ともなったエンジニア、横内悦夫さんを挟んで微笑んでいる写真が掲載されています。このページデザインを見て、そういえば横内さんは著作を残しているのだろうか? とふと思い、Amazon.comで検索。するとオンデマンド ペーパーバックで「紺碧の天空を仰いで - スズキとともに生きた 横内悦夫・回想録」があることを知りオーダーしました。それが10月20日昼前のこと。その夜、横内さんの逝去を知り驚きました。翌日届いた御本を読めば、これが面白い。2stでWGPを制し、4st大排気量市販車にチャレンジするくだりには夢中になりました。虫の知らせのような不思議な巡りあわせでしたが、名著です。これも偶然ですが、11月13日から順次発送予定の同じ号には、浅間記念館に展示されているSUZUKI RGB500の写真も掲載しています。 (2021年11月8日)

ハカイダー様御用達?

これは世田谷区の小田急沿線、駅前商店街の自転車店店の奥です。撮影は1980年……ではなく、今年9月中旬のこと。『バイカー春秋』次号の〝あなたの5台、教えてください〟では喜多見駅徒歩数分、自転車店の皮をかぶったバイク好きの魔窟、『COW SPACE』の牛山宙幸さんにご登場願いました。それにしてもすごいカオスです。左側シルバーのマッハはハカイダーさんの愛車っぽい。……メンテナンスに出されたのでしょうか? 『バイカー春秋』次号は11月13日から順次発送予定です。ご期待ください。 (2021年11月8日)

りんごの煮付けが絶品でした

『バイカー春秋』次号特集内の記事のため、BMW R1250RTで秋の信州を満喫しました。写真はその2日目のお昼に、小諸の『草笛本店』いただいたそば定食です。そばのむこうにある小皿は左から煮物盛り合わせ、天ぷら三品、くるみおはぎとごまおはがきです。おはぎはごまおはぎ2個がデフォルトですが、ひとつをくるみにアップグレードしました。これがすべて美味しかった。入りやすくておかみさんたちがテキパキ立ち振る舞う店の雰囲気も満点で、盛り、味ともに申し分ありません。帰りに大女将に「どこか景色のいいところで、おやつにでも」と、心配りのお土産までいただいてしまいました。大女将の娘さんはクロスカブに乗っているそうで、バイカーにフレンドリー。すでに広く知られた人気店ですが、おススメです。『バイカー春秋』次号は11月13日から順次発送予定です。ご期待ください。(2021年11月7日)

ただいま冬季休館中ですが

『バイカー春秋』には全国MOTOミュージアム探訪記という連載があり、11月13日から順次発送予定の秋冬号では群馬県長野原町の『浅間記念館』を紹介しています。今年4月に現在の、国道146号浅間牧場交差点近くに移転。すでに2022年4月下旬までの冬季休館に入ったので、それまでの間は『バイカー春秋』にて館内ご覧いただければと思います。以前よりスペース的には狭くなりましたが、周囲も含め活気増し増しだな、という印象でした。(2021年11月6日)

掘ひろ子/ 今里峰子 ペアのヘルメット

このヘルメットに懐かしさをおぼえる方も多いのでは? そう、1981年の鈴鹿4耐にSUZUKI GSX400E改で挑んだ、掘ひろ子/ 今里峰子のペアが、シンメトリーデザインで施したペイント、そのものです。手にしているのは腰山(旧姓 今里)峰子さん。彼女は今も多忙ななかオートバイとレースを愛し続けていました。11月10日刊行の『バイカー春秋』秋冬号では、そんな彼女のいまをリポートしています。このヘルメットがもたらした、ちょっとイイ話も……。峰子さん、朗らかに、お元気でした! (2021年11月5日)

増ページの創刊2号にご期待ください。

11月1日刊行予定だった創刊2号。少々遅れております。11月13日から順次発送できそうです。特集〝人生を変えるツーリングは〟は、実際にツーリングで人生を変えた方々を訪ね、お話伺いました。おお、そんなことあるのか……だからバイクはやめられないなァと、取材中何度も心中うなずきました。次号は増ページとなっています。お待たせして恐縮ですが、どうぞご期待ください! (2021年11月4日)

『投稿御礼』出来ました!

かねてから製作していた弊誌『投稿御礼』出来ました。創刊号、創刊2号の表紙が好評のバイカー画伯、花澤洋太さんの描き下ろしオリジナルタオルです。画は11月10日発売の次号にて紹介します。掲載作品作者にもれなく郵送贈呈いたします。投稿、投句、お待ちしております。(2021年11月3日)

『ときには星の下で眠る』

関東ではまだ夏日続いていますが、日が暮れれば秋です。秋といえば『ときには星の下で眠る』ですね。角川文庫の初版発行は1980年5月のこと。上梓されてから41年がたった訳です。1980年代のバイクブームには様々な要因が挙げられますが作家、片岡義男の赤い背表紙の角川文庫が実はその筆頭格ではないかと、当時18歳でヤマハRZ250を発売日に購入した自分(バイカー春秋編集長 たき)的には確信しています。現在、片岡義男作品は全著作電子化が進められており「片岡義男.com」で1672タイトルを公開中。〝オートバイ〟でサイト内を検索したら112タイトルがヒットしました。11月1日刊行予定の次号、バイカー春秋 2021 秋・冬号ではページを増やし名著再録に『ときには星の下で眠る』をお迎えする予定です。ご期待ください。(2021年10月8日)

アクアリュースブルーのHONDA CB90JX

43年振りにアクアリュースブルーのHONDA CB90JXに乗りました。10.5ps/10,500rpmの89ccエンジンを含み車重91kgですから、そりゃもう楽しいに決まっています。改めてディティールを眺めればサイドカバーの爪を受けるグロメットが、メインフレームを切り欠いて埋め込まれていたり、ステアリングステムの下にわざわざレジスターホルダー(空冷?)がついていたりと、1970年頃の造りの丁寧さに圧倒されます。このCB90JX、ツーリング&メインテナンス レポート提出を条件に、モニタリングオーナーを募集するつもりです。詳しくは11月1日刊行の次号、バイカー春秋 2021 秋・冬号で発表します。ご期待ください! (2021.10/04)

Z650といえば

近々Z900RSに続くネオクラシックモデル、Z650RSがローンチ? と期待が高まっています。650ccの軽快なRS、いいだろうな、気になります。でも自分的にはKAWASAKI Z650といえばLTD!です。15年ほど前に購入し、よくツーリングに行きました。実は今でも手放したこと、ちょっと悔やんでいます。(2021.9/24)

1981年7月25日

バイカー春秋 創刊号、表紙をめくった見開きにあるライダープレイバックの堀ひろ子さんには多くの反響が。「ああ、懐かしい。ひろこのに昔行きました」といった声を寄せていただきました。掲載した写真は大学生だった私(編集長タキ)が鈴鹿に行き、1981年7月25日の4耐観戦中、グランドスタンドフェンス越しに撮ったものです。まだピットとピットウオールを隔てる腰よりちょっと高いくらいの壁があった頃、40年前の話です。(2021.9/16)

権兵衛峠を越えて

旧中山道ルートをたどる国道19号線を、岐阜県恵那市から塩尻(長野県)に向かって76㎞ほど北上した先、右手にあるセブンイレブン 木曽町神谷入口店先の信号を右折すると木曽山脈を貫き伊那市に通じる国道361号線、権兵衛峠道路です。荒天後はしばしば通行止めになるので通れればラッキー。全長1.8㎞の姥神トンネル、4.5㎞の権兵衛トンネルを抜けると道は伊那に降りていき、やがて写真の景色の広がりに。丘陵耕作地越しの甲斐駒ヶ岳や北岳、南アルプスの山々は、ちょっと大雪山系にも似ています。そういえばこの夏は北海道に行きそびれたな、と壮大な眺めにもかかわらずしばし悲しくなりました。(2021.9/15)

モダングレーのArai アストロGX

バイカー春秋 次号は大人ツーリング特集でBMW R1250RT試乗記を掲載予定なのは前回こちらで紹介しました。その試乗時に被ったのは、アライヘルメットのアストロGX。これがとても快適でした。被り心地が良く、軽くて静か。GTスポイラーは効くし、通気も申し分無し。VAS-V MVシールドの曇り止め効果も絶大で、ちょっと古いフランス車のようなモダングレーのカラーもいいかんじです。やっぱりヘルメットは大事だな、と痛感しました。バイカー春秋 次号、秋号は10月中旬発売予定です。(2021.9/12)

BMW R1250RT 硬派旅

バイカー春秋 次号は大人ツーリング特集です。そこで最先端のツーリングモデルであるBMW R1250RTを駆り信州を2泊3日、走りまわってきました。10.25インチのTFTディスプレイやアクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)はツーリングシーンを変えるのか? プリミティブであることが、オートバイの魅力なのか? 学ぶこと、考えさせられることの多い(やや硬派な)ツーリングとなりました。試乗記、ご期待ください。バイカー春秋 次号、秋号は10月中旬発売予定です。(2021.9/3)

贅沢なスノコ

東北秋田、たしか乳頭温泉郷のどこかの湯だったと思います。蟹場だったか、鶴の湯だったか、黒湯だったか。ツーリング中、近くのキャンプ場にテントを設営してから湯を浴びに行くと脱衣所床のスノコが、足裏に吸いつくようながらサラッとしていていい感触です。それまで履いていたブーツから、老舗旅館の下駄に履き替えたかのよう。見ればスノコは柾目無垢の一枚板。いま秋田の山に分け入っているのだな、と足裏が実感しました。(2021.8/23)

338.1ccの復讐者

2018年に10カ月ほどオープンしていたカワサキショールーム マーチエキュート神田万世橋。写真はそこで展示されていたKAWASAKI A7です。一目で惚れてしまいました。輸出先、北米での源氏名はAVENGER(アベンジャー:復讐者。ちなみに250ccのA1はSAMURAI)です。大きさといい、デザインといい、テクスチャーといい、素晴らしい! 垢抜け具合にシビレました。(2021.8/15)

ムーンライト2型と知らぬ幸福

長年愛用しているテント、モンベルのムーンライト2型です。暴風雨にも強く、ゆったりしていてかなり気に入っています。しかし、昨年北海道でショッキングな出来事が。浜頓別のクッチャロ湖畔キャンプ場で過ごしていたら、HONDA CBR600RRでやって来たライダーが、タンクバッグから出したパーツであっという間にテントを設営。ええっ? と思って聞けば、モンベルの最新モデルで重量も1㎏ちょっとしかないとのこと。……その日から我が愛するムーンライト2型が、急に重くてかさばるように思えてしまい……。世の中には知らない幸福もあるのだと、知りました。(2021.8/11)

ばんちょうは梅が上等

豚丼の名店『ぱんちょう』は帯広駅(北海道帯広市)前にあります。北海道ツーリング中、十勝方面に行くときは寄るようにしています。入店待ちの列に並ぶことも多い人気店です。豚丼のグレードが高い方から華、梅、竹、松となっているのは、店の創業者、阿部秀司さんの愛妻の名が梅だったから。松竹梅とはけしからん、梅の方が上等だろう、ということですね、いい話です。そしておいしい。(2021.8/10)

水の静寂

その日は朝、仙台を出て北上、横手を通って国道105号線側から湖へ。峠道を下り始めると風の中、水の気配が濃厚でうっとりしました。湖の上の空は湧き上がる雲で覆われており、それは水の蓋のよう。平日昼前の湖畔は人影もまばらで、オートバイのエンジンをとめると、水の静寂が押し寄せてきます。水深423.4mと日本一の深さを誇る田沢湖の神秘に包まれ、白日夢のなかに居るようです。(2021.8/6)

バイ句詠み

バイカー春秋で好評の〝有輪蝕季十七音〟(二輪と季節も詠む五七五)バイク庵、実はCYCLE WORLD日本版で、30年程前に始めた連載に端を発しています。お陰様で創刊号発売以来、編集部宛(bikershunjyu@gmail.com )にも続々投句届いており嬉しい限り、ありがとうございます。写真は以前、郡上踊りのため郡上市八幡町を訪ねた際、軒下に掲げられていた選句です。「あいさつはおとりになって友釣れる」 いいですね。さすが鮎本場。当時小学生だったこの子が将来バイカーになれば、いいバイ句詠みになりそうです。(2021.8/5)

YAMAHA RZ900

3年前の3月に開催された東京モーターサイクルショー2018、YAMAHAブースにあったXSR900 ABSです。1980年8月、19歳の夏にYAMAHA RZ250を予約購入した自分としては素通り出来ませんでした。展示パネルを見れば、874,584円分のY'S GEARアクセサリーを装着しているとのこと。車輌価格が1,042,200円なので、あわせて1,916,784円だそうです。おおよそ200万円! テールカウルがあったらなぁ、う~む、と以来3年ほど唸っています。(2021.8/4)

特牛と書いて……

山口県下関市豊北町神田と角島を隔てる海士ヶ瀬戸にかかる角島大橋です。2000年に開通したこの橋は全長1780mで、通行無料の一般道路橋としては日本屈指の長さを誇っています。前夜は川棚温泉に一泊。そこからここまで来る途中、国道191号線沿いに〝特牛〟という地名表記が。何と読むかわかりますか? 正解は〝こっとい〟です。難しすぎて腑に落ちません。(2021.8/3)

雨 のち ヒグラシ

その日は白河ICを越えたあたりでとうとう雨が降り出し、阿武隈(あぶくま)PAでレインウエアを着ました。築館(つきだて)ICで東北自動車道を降り、栗駒山麓のキャンプ場へ。着いた頃には気温も下がり、雨雲も抜けました。レインウエアをすべて脱ぎ、ブーツカバーもブーツも外し、裸足でコーヒーでもいれようかとケトルをガスクッカーに置いた瞬間、蜩(ヒグラシ)がなき始めました。(2021.8/2)

富士山麓で8月のみ

今日から8月ですが、写真は8月のみ開館する河口湖自動車博物館・飛行館にあったサンビームです。解説パネルを見忘れましたが、Sunbeamのロゴが踊る大ぶりのクランクケース(タイミングケース?)からすると、第二次世界大戦が始まった頃の、OHV単気筒 600cc Model B28でしょうか? メッキタンクとエンドがサイド出しキャプトンマフラーのModel B28は、ここで初めて見ました。……美しいなあ、乗ってみたいなあ。(2021.8/1)

夢のがっこバイキング

7月27日のBSJ通信で〝『ホテルウェルネス横手路』の朝食でいただける「がっこミニバイキング」もファンタスティック〟と書きましたが、昨年4月に休館したとのご指摘をいただきました。……残念! 改めて探したら写真撮っていました。以前は見向きもしなかったのに、こういうものに目を細めるようになったのだなぁ自分、と感慨深くもあり。でもまだご飯をおかわりする余力はあって(米も夢のように美味)その後バイクに跨がったら(いつにも増して)体がずしり重くビックリしました。(2021.7/31)

Made in ベルギー 1963

2017年秋に開催された第45回 東京モーターショーのホンダブースに展示されていたC310です。ホンダ初の海外生産モデルで1963年ベルギー製。キュートなデザインを目の当たりにし、検索してみたらYouTubeに『Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ C310』がありました。ガソリンタンクは別体でハンドル下に。リアヒンジのシート下はラゲッジスペースです。欧州では免許不要で乗れたモペッド規格に準じ、ステップは自転車ペダル(もちろん実際に漕げます)で左グリップを回してギア操作。ディティールも垢抜けていて、実に魅力的。ツートーンの鋲打ちシートもいいですね。(2021.7/30)

夏の夜の「ヤーヤドー」

今年は8月1~7日開催の「弘前ねぷたまつり」、8月2~7日開催の「青森ねぶた祭」、8月4~8日開催の「五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)祭り」ともに中止だそうです。写真は「弘前ねぷたまつり」で撮りました。午前中から八甲田や奥入瀬を走りまわって涼を楽しみ、夕方弘前の宿で荷を解き、ひと風呂浴びれば「ャアーヤドォーゥ」のかけ声。そんなツーリング、またしたいなぁ。来年が楽しみです。(2021.7/29)

スモーゲンの赤いバイク

スウェーデン西部、フィヨルドにあるサマーリゾート、スモーゲンで見かけた2台。BSAとCB750 Four。オーナーが大柄なのでしょう、どちらもハンドル幅が広い! 高緯度の国ならではの短くて清廉な夏を、ピッカピカの愛車で駆け抜けて来たようです。はかな気な夏の日差しに赤いタンクが映えてます。(2021.7/28)

秋田は夏もしったげうんめぇ

夏になると思い出す〽のは♪静かな尾瀬、ではなく、秋田県湯沢市『山の味 きのこ屋』の定食(写真)です。国道108号線沿いにある店の名物は、山菜、ジビエ、川魚。秋田はいいなあ。『ホテルウェルネス横手路』の朝食でいただける「がっこミニバイキング」もファンタスティックですが、その話はまた今度。(2021.7/27)

ル・マレのHONDA GL1000

パリの旧市街エリア、マレ地区 (Le Marais)を歩いていたら石畳の広場にHONDA GL1000が。CB750Fourの成功に続けと1974年、北米市場向けモデルとして登場。世界初の水冷4サイクル水平対向4気筒+シャフトドライブは革新的でした。タンク(とはいえ、ここにはガソリンが入っていませんが)のグラフィックが、初期モデルであることを教えてくれています。しかもほぼノーマルで、パリでアシ代わりというのにもシビレます。(2021.7/26)

快晴とオムレツ

ツーリング中にビジネスホテルに泊まり、朝食に歓待されることがあります。写真は徳島駅近くのホテルフォーシーズン徳島でいただいた朝食。リゾートのフォーシーズンズではなく単数系、いわゆるビジホです。朝、1階のカフェに用意されていたモーニングメニュー、なんとなく選んだオムレツが上出来です。フロントの接客も良かったし、朝から晴れているし、室戸経由高知までの道も楽しみだし、オムレツは予想外に美味しいし、朝からグッデイでした。(2021.7/25)

湖畔の帽子

湖畔のみやげもの屋は店頭に炭火の焼き物を並べ大層繁盛しています。氷水で冷やされたペットボトルや缶飲料も、涼を求める人々を惹き付けています。そんな繁盛店の店先の日陰に入り、ふと感じた視線の元をたどれば、棚にいたかえるくんでした。「ねえねえ、買ってよ、被らなくてもいいからさ、連れてってよ」と目が言っています。口角といい、鼻の具合といい、口の端の渦といい、なんだか逃れられません。(2021.7/23)

真夏の蔵王エコーライン

昨日、TBC(東北放送)ラジオの午後の番組『GoGoはみみこい ラジオな気分』に電話出演し『バイカー春秋』について話させてもらいました。宮城県下で好きなツーリングエリアは? と聞かれ、蔵王エコーラインとこたえました。今頃はいいだろうな。下界がどんなに暑くても、標高1600mのお釜まで登れば涼しくて爽快です。うっとりするほど心地いい風がそよいでいます。(2021.7/21)

理想的ひとりランチ

ツーリング中は食事のため店にひとり入るのが億劫です。写真はコロナなどまだ言葉にすら無かった頃、和歌山の伊勝浦漁港にぎわい市場で見つけた生マグロとサンマ寿司。係留中の延縄漁船を眺めながらいただきました。さすが那智勝浦、刺身の切り幅もワサビの盛りも豪快です。美味は見た目以上で、それはソロツーリングにおける理想のランチでした。(2021.7/20)

オートバイでフェリーへ

フェリーで海をまたぎ、気候風土の違う港に降り立ち走り出すのは、ツーリングの醍醐味のひとつです。写真は愛知県の伊良湖半島先端と、三重県鳥羽とを55分で結ぶ伊勢湾フェリーの後部デッキ。「三河路と伊勢路を結ぶ海のバイパス」です。伊良湖から乗るとひなびた岬から、いきなり観光地中心部に降り立つことになるので、ワープ感あります。ただ55分という乗船時間がなんとも中途半端で、いつも「ちょっと寝ようかな」と目を閉じているうち、眠ることなく下船時間を迎えます。(2021.7/19)

9/10 vs. 17/20


深夜ちょっと前に東名高速にのれば、まわりはトラックばかり。オートバイでその中を行けば衝立に囲まれた蟻のようです。まあ、ゆっくり行くかとEXPASA海老名(エクスパーサえびな)にいったん入りました。写真は、そのトイレのインフォメーション。年末年始とかGWとか盆休みとかの繁忙期は有意義でしょうが、駐車場ガラガラ、人影まばらのいま時分はシュールなギャグのよう。横浜側9/10、厚木側17/20ですから空き室率では案外接戦ですね。(2021.7/16)

夢は複数形

昨年(2020年)10月下旬にHondaウエルカムプラザ青山を訪ねたら、The Power of Dreamsの文字の下に1953 HONDA ドリーム3Eが展示されていました。このモデルが出た6年後の’59年6月にホンダは世界選手権レース(マン島TTレース)に初参戦し、同年9月にはアメリカン・ホンダがスタート。そして僅か16年後の’69年にはCB750 Fourを発売するのですから、まさにThe Power of Dreamsです。ああなるほど、Dreamは複数形なんだ、と改めて知りました。(2021.7/15)

大排気量車小夜曲

1989年5月に主婦の友社から出た『BIG BIKE Serenade』はオートバイの排気音、走行音を集めたCDブック。駆け抜けるのはHONDA CB750 Four、YAMAHA XS-1、SUZUKI GT750、KAWASAKI 750SS、KAWASAKI 750RS、KAWASAKI W1Sの6台。LPレコードでは、何タイトルかある企画ものですが、CDではおそらくこれだけだと思います。それぞれ違っていて特に2st大排気量の排気音は気迫に満ちています。先日NHK横浜局のFM番組「はま☆キラ」のゲストに呼ばれた際、KAWASAKI 750RSの走行音がちょっとだけオンエアされました。まあ。一般的には騒音なんだろうけど……。(2021.7/14)

オートバイ記念切手

十数年前にサンフランシスコ在住の知人からの封書に貼ってあった切手です。手紙に「バイク好き、でしたよね」とあったから、わざわざ選んで貼ってくれたのでしょう。受け取った瞬間嬉しくなり、切り取りデスクまわりに今も貼っています。2006年のスタージスモーターサイクルラリーの期間中に発行された4種の記念切手のうちの二つだそうです。……8耐開催時に鈴鹿郵便局発行の8耐歴代優勝マシン記念切手とかあったらいいですね(2021.7/13)

このスポーツカーは?

創刊準備号の特集『沖縄二輪物語』(P6~)で取材させていただいた恩納村、シーサイドドライブインのアイコンであるスポーツカー透視図です。ポルシェ? と一瞬思えますがちょっと寸詰まり。同店オーナーの大城さんも「わからないんです」とのこと。どなたか、わかりますか?(2021.5/26

丸寿司 二百八十円!

ツーリング中の食事は時々妙に沁みます。写真は愛媛県今治市の道の駅、津島 やすらぎの里にある特産品販売所(てんやわんや市)に並べられていた丸寿司。一目で心奪われました。握られているのはご飯ではなく、酢〆のおから。見た目どおりの美味で、お酒(清酒)が欲しくなりました。これでなんとひと皿 280円! 丸寿司、沁みました (2021.5/10

空飛ぶマントヴァ人

ミラノから東へバイクで2時間ほどの街、マントヴァにタツィオ・ヌヴォラーリ(Tazio Giorgio Nuvolari 18921953年)の偉業を顕彰するミュージアム(ムゼオ)があります。そこを訪ねて初めて、この稀代のレーシングドライバーが、ライダーでもあったことを知りました。空飛ぶマントヴァ人と呼ばれた彼ですが、二輪でも飛んでいたようです (2021.4/25

瀬戸内夕景

自転車道を原付二種まで通行可のしまなみ海道は、アイランドホッピングできるツーリングコース。本州側の尾道(広島県)と、四国側の今治(愛媛県)の間に横たわる瀬戸内海の島々を7つの橋で結んでいます。その途中、因島の土生港長崎桟橋はすぐ向こうの生名島立石港を結ぶ生名フェリーの発着場。夕日の頃とか、瀬戸内風情がメガ盛です。 (2021.4/22)

電動バイクCAFEミーティングにて

4月17日にバイカーズパラダイス南箱根で開催された電動バイクCAFEミーティングに行きました。いろいろ驚いたのですが、ツーリングユース等で1台の電動バイクで既に5万キロ以上走っているライダーがいたことに最もビックリしました。バイカー春秋にも電気部屋を設けるべきかもしれません。(2021.4/19)

フレディといえば、スペンサー

1983年秋の鈴鹿、日本GPでNS500を駆る彼を観て以来、フレディといえばマーキュリーでもクルーガーでもなく、スペンサーです。デスクまわりにある彼の写真は1992年の8耐に型落ちのRVF750で挑んだ時のもの。YAMAHAへの移籍を経て、WGP初制覇からわずか9年後なのに型落ちマシン。でも(だから?)カッコ良かったなぁ (2021.4/16)

クラシックバイクミーティング?

自動車道のPAやSA、道の駅なんかにも二輪専用Pが設けられるようになりました。それは慶事なのですが、標識のアイコンがまったく更新されておらず、やや時代を帯びすぎている気も。これなどクラシックバイクミーティング会場? の趣きが……。イラスト簡略化が過ぎSUZUKIホッパー専用Pか? と思えるものもありますね (2021.4/13)

バイカー春秋 創刊2号
オ-トバイ文芸誌 
2021 AUTUMN & WINTER vol.02
定価 850円(税・国内送料込)
A5判(148×210㎜)104P 平綴じ
ISBN 978-4-910523-02-6
刊行日 11月10日
装丁:櫻井事務所

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